「心の底から感動する映画」に、あなたは今までいくつ出会いましたか?
洋画、邦画、問わず、年間100本以上の映画を鑑賞しまくる無類の映画フリーク筆者が、U-NEXT (ユーネクスト)で配信中の”感動間違いなし”のオススメ作品をピックアップしました。
でも、ネタバレ含んでるんじゃないの?
と、心配している読者皆さまもいるかと思いますが、予告編以上のネタバレがないよう細心の注意を払っているのでご安心ください。
安心してお読みください!
「ショーシャンクの空に」
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【あらすじ】
妻とその愛人を射殺したという冤罪で刑務所送りとなった、元銀行副頭取アンディ(ティム・ロビンス)。劣悪犯ばかりが集まるショーシャンク刑務所で、「調達屋」として長年服役するレッド(モーガン・フリーマン)と親しくなる。アンディの不思議な魅力と、かつて有能な銀行員であった手腕に、受刑者のみならず、看守たちの心をもつかんでゆく。20年もの服役の末、彼は冤罪を晴らすための証拠を掴むのだが……….。
【作品概要】
原題:The Shawshank Redemption
19994年公開
ジャンル:ドラマ
原作:スティーブンキング「刑務所のリタ・ヘイワース」
監督:フランク・ダラボン
出演:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマンほか
後に「グリーンマイル」、「ミスト」などのヒット作を手がけた名監督フランク・ダラボンの名を世に知らしめた本作。95年度アカデミー賞7部門ノミネート。
【おすすめポイント】
言わずと知れた名作で、筆者も何度も繰り返し観てしまっている本作ですが、毎回感動させられてしまうのが、主人公アンディを取り巻く受刑者や、ショーシャンク刑務所の所長や看守たちとのヒューマンドラマです。友情、愛、尊厳、欲望、不条理…….。いつの時代も我々の周りを取り巻く、この普遍的なテーマ達を、刑務所という特殊な鳥籠の中で、ここまで劇的かつ美しく描き出し、最後に待ち受ける感動のラストに繋がるストーリー展開は必見です。その中でも特に、調達屋のレッドの仮釈放面接、高齢の受刑者ブルックスの釈放後のストーリーに注目してみてください!
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【あらすじ】
パラグライダー事故で頸髄を損傷し、首から下が麻痺状態となってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、教養や品性とは無縁の貧困生活を送ってきた、フィリップの新しい介護役のドリス(オマール・シー)。ドリスには、介護や看護の経験や知識が全く無い。しかし、ドリスはフィリップに対して、障がい者としてではなく、一人の人間として接する。そんなドリスをフィリップはいたく気に入り、ドリスを介護士として本採用する。全てが正反対の二人がぶつかり合いながらも友情を育んでいき………..。
【作品概要】
原題:「intouchables」(仏題)
2012年公開
ジャンル:ドラマ/コメディ
監督:エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シーほか
フランス本国での興行収入歴代3位(2023年4月現在)、フランス本国のみならずヨーロッパ全土で記録的なヒットを樹立。
【おすすめポイント】
生まれ育った環境、年齢、好み、趣味が、まるで正反対の人生を生きてきた彼らの間に芽生えた友情。そして、二人がそれぞれに抱える問題に対し、お互いが”いい意味で”干渉しあう姿に、注目です!笑いと感動に包まれた極めて良質なコメディを堪能できると思います!そして何と言っても驚きなのが、この映画は、実話に基づいていることです、、!感動のラストには、号泣しながら笑顔になってしまうはず。
「きみに読む物語」
NOTEBOOK,THE(A) [ NICHOLAS SPARKS ]
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【あらすじ】
ある老人ホーム。そこに住む初老の女性(ジーナ・ローランズ)は認知症で記憶を失っていた。彼女の元へ足繁く通う老人(ジェームズ・ガーナー)が、一冊のノートに書かれた物語を読み聞かせる。___1940年夏、アメリカ南部の小さな田舎町。都会から休暇を過ごすためにやってきた令嬢アリー(レイチェル・アクアダムス)は、地元の製材所で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出会う。二人はやがて恋に落ちるが、娘の将来を案じるアリーの両親によって二人は引き裂かれてしまう。ノアは、アリーに365日毎日手紙を書き続けるが、一通の返事もないまま、第二次世界大戦が始まる………..。
【作品概要】
原題:「The Notebook」
2004年公開
ジャンル:ロマンス/ドラマ
原作:ニコラス・スパークス「The Notebook」
監督:ニック・カサヴェテス
出演:ライアン・ゴズリング、レイチェル・アクアダムス、ジーナ・ローランズ、ジェームズ・ガーナーほか
第9回ゴールデン・サテライト賞助演女優賞ジーナ・ローランズ
【おすすめポイント】
物語の序盤に描かれる二人の出会いと、お互いが惹かれ合う姿に非常に尊い感情が湧きます。(個人的に笑)そして、悲しい現実が二人を引き裂こうとなお、アリーへの愛に生きるノアの姿は、史上最高のロマンスとの呼び声の高い本作のラストシーンへの伏線としてご注目ください。「愛に生きる人生も悪くないな」と感じさせてくれるほど、あなたの人生にも大きな影響を与えてくれるはずです。
「グリーンブック」
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【あらすじ】
1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。 ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。 粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、南部ツアーへと旅立つ──。
【作品概要】
原題:「Green Book」
2019年公開
ジャンル:コメディ/ドラマ
監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニほか
第91回アカデミー賞最優秀作品賞、脚本賞、助演男優賞受賞。ガサツなイタリア系用心棒と、英才教育を受けた黒人の天才ピアニストが旅を通して、友情を深めていく感動ドラマ
【おすすめポイント】
ピーター・ファレリー監督の映画は、「メリーに首ったけ」(1999)、「愛しのローズマリー」(2002)など、上質なロマンスと、ちょっと下品でえっちなコメディを足して2で割ったような作風が特徴ですが、今作の「グリーン・ブック」は、真っ向から黒人差別に切り込む痛烈なストーリー展開に加えて、ファレリーの得意とするコメディの要素を、ふんだんに散りばめた傑作だと思います。ガサツなトニーと、インテリのドクターが、乗車中にフライドチキンを食べるシーンはあなたもクスッと頬を緩ませること間違い無しです!初めは、黒人差別の感情が残っていたトニーですが、ドクターと旅を続けるにつれ、友情を深めていく心の機微を絶妙に表現したヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリの演技にもぜひご注目ください。
「ジョー・ブラックをよろしく」
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【あらすじ】
数日間の休暇と称してニューヨークに現れる”死神”。ある青年(ブラット・ピット)を交通事故に合わせ、その身体を乗っ取った死神は、”ガイド役”の人間として、熟年の社長ビル・パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)を指名する。死神に身体を乗っ取られたことなど知る由もなく、青年を見て驚くビルの娘スーザン(クレア・フォラーニ)。彼は、スーザンがその日の朝に出会い、名も知らぬまま一目惚れした相手だったのだ………..。
【作品概要】
原題:Meet Joe Black
1998年公開
ジャンル:ロマンス/ドラマ
監督:マーティン・ブレスト
出演:ブラット・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォラーニほか
1934年の映画『明日なき抱擁』を元にしている。第11回東京国際映画祭クロージング作品。
【おすすめポイント】
この物語の主人公である死神は、とても孤独な存在として描かれています。しかし、一代で大企業を築きあげたビルの傍らで、彼の豪胆な生き様に触れ、さらにその娘であるスーザンと出会うことではじめて愛を知ることになります。私は、大企業の社長でありながら、一人の父として娘に送った「生涯を懸けて相手への信頼と責任を全うする事。そして愛する相手を傷つけぬ事。それに無限と永遠を掛ければ愛に近づく」というビルの言葉がとてもお気に入りです。とにかくこの映画は名言のオンパレードですので、ご鑑賞の際にはぜひ登場人物一人一人の言葉に注目してみてください!
「ライフ・イズ・ビューティフル」
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【あらすじ】1939年、北イタリア。ユダヤ系イタリア人の青年グイド(ロベルト・ベニーニ)は小学校教師のドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)と恋に落ち、やがて結婚し子どもを授かる。しかしその後、彼と5歳の息子ジョズエ(ジョルジョ・カンタリニ)は強制収容所への収監命令によってナチスに連行されてしまう。悲惨な状況の中、陽気な彼は愛する息子のために優しい嘘をつく……….。
【作品概要】
原題:La vita è bella(英題:Life Is Beautiful)
1997年公開
ジャンル:ドラマ/コメディ
監督、脚本、主演:ロベルト・ベニーニ
出演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジョ・カンタリニほか。
戦時下の家族愛を描いたイタリア映画。第51回カンヌ映画祭グランプリ受賞。第71回アカデミー賞主演男優賞。その他、作品賞、外国語映画賞ほか6部門でノミネート。
【おすすめポイント】
映画前半では、青年グイドと女性教師ドーラとのロマンスが描かれ、非常に明るく陽気なイタリア映画らしい、牧歌的な雰囲気を感じます。しかし、後半では第二次世界大戦下のユダヤ人大虐殺(ホロコースト)に翻弄される家族の姿が描かれ、その悲惨さが際立つ構成となっています。監督、脚本、主演を全て務めあげたロベルト・ベニーニの才能の溢れ出る演出に注目です!また、ジョルジョ・カンタリニ君の演じる息子のジョズエの超絶ピュアな行動の全てに癒されるはずです。(彼は、現在31歳のイケメン俳優になっています笑)
「こんな夜更けにバナナかよ」
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【あらすじ】
幼少期から筋ジストロフィーという難病を患う鹿野靖明(大泉洋)。彼は、首と手以外が動かない。24時間介護が必要な状態の彼だが、自分らしく、明るく懸命に生きている。夜中に突然「バナナ食べたい」と言い出すワガママな彼に、医大生ボランティアの田中(三浦春馬)は振り回される日々。しかも恋人の美咲(高畑充希)に一目ぼれした鹿野から、頼まれたのは愛の告白…………!?
【作品概要】
2018年公開
ジャンル:コメディ/ドラマ
監督:前田哲
脚本:橋本裕志
原作:渡辺一史「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(文春文庫刊)
主題歌:「フラワー」ポルノグラフィティ(SMEレコーズ)
【おすすめポイント】
「ベッカー型筋ジストロフィー」。医療従事者でなければ、あまり聞き馴染みのない病気かもしれませんが、主人公の鹿野さんが患っているこの病気は、筋肉に生まれつき異常があるために、歩行困難、呼吸器障害、心筋障害などがみられ、これらが悪化すると死に至る可能性の高い病気です。全身に力が入らず、生きることに絶望してしまうような辛い状態でもなお、懸命に、そして「自由に」生きることを決して止めることのない鹿野さんを演じる大泉洋さんの素晴らしい演技に注目です。また、作中には鹿野さんを支えるボランティア、通称;鹿ボラと飛ばれる人たちが登場します。鹿野さんの生きる姿が、鹿ボラを行う医学生田中(三浦春馬)をはじめ、その恋人の美咲(高畑充希)や、周りのさまざまな人たちの心を動かしていくシーンに、「生きるって素晴らしい」と感じました。
「余命10年」
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【あらすじ】
20歳という」若さで不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた「余命10年」の茉莉(小松菜奈)。生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人(坂口健太郎)。同窓会で再会した2人は惹かれあい、ありふれた毎日が嘘みたいに輝き出す。思い出の数だけ失われていく時間。二人が最後に選んだ道とは…………。
【作品概要】
2022年公開
ジャンル:ロマンス/ドラマ
監督:藤井道人
脚本:岡田惠和、渡邉真子
原作:小坂流加 「余命10年」
主題歌:RADWIMPS「うるうびと」
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴ほか
SNSを中心に反響を呼んだ小坂流加の同名恋愛小説を、『新聞記者』(2019)の藤井道人監督が、小松菜奈と坂口健太郎を主演に迎え映画化。脚本は『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(2017)の岡田惠和と『凜 りん』(2018)の渡邉真子。数万人に1人という不治の病に冒され「余命10年」を宣告されたヒロインの人生が綴られます。
【おすすめポイント】
茉莉の冒された病は、「肺動脈高血圧症」という病気で、特に基礎疾患のないにも関わらず心臓から肺へ向かう血管である肺動脈の血圧が以上に高くなる病気です。病気の進行を遅らせる治療法はあるものの、完全に治療することはできない国の指定難病になっています。それゆえに、余命10年という長いのか短いのかわからない寿命を突きつけられて、茉莉は苦悩します。「生きる理由なんて、どこにもない」と思っていた茉莉と和人(坂口健太郎)が、同窓会で再会し、互いに惹かれ合い、毎日が輝きを増していくシーンを見事に映し出す映像美と、RADWIMPSの奏でる劇中曲が調和する桜の舞う夜のシーンに注目です。また、作中で私が最も印象に残った「あと5年。それは、何かを始めるにはとても短くて、何かを終わらせてしまうにはとても長い、そんな残り時間だった。」という言葉は、“生きること”の尊さを我々に問いかけているようでした。
「浅田家!」
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【あらすじ】
浅田家の次男坊として育った主人公・政志(二宮和也)は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進学。卒業制作の被写体に「家族」を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する。卒業後しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志が被写体に選んだのは、やはり「家族」だった。様々なシチュエーションを設定しては家族でコスプレして撮影した写真で個展を開催し、写真集も出版され、権威ある賞も受賞する。プロの写真家として歩み始めた政志は、全国の家族写真の撮影を引き受けるようになる。しかし、2011年3月11日、東日本大震災が発生し、かつて撮影した東北に住むある一家のことが心配になった政志は被災地に足を運ぶ。政志はそこで、家や家族を失った人々の姿を目の当たりにする………..。
【作品概要】
2020年公開
監督:中野量太
出演:二宮和也、妻夫木聡、黒木華、菅田将暉ほか
様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡の共演、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督のメガホンで描いた人間ドラマ。家族の“愛の絆”や“過去と今”をオリジナル要素を加えつつ描き出す。第44回日本アカデミー賞で黒木が最優秀助演女優賞を受賞。
【おすすめポイント】
映画の冒頭は、政志の父の葬式のシーンから始まります。「割と重い始まり方なのかな」と、思わせておいて、”生前”の父も含む浅田家の歴史が、コメディ調に描かれます。4人家族の次男坊として、割と甘やかされて育ち、写真家になったヤンチャな主人公・政志(二宮和也)を、あたたかく見守る兄・幸宏(妻夫木聡)が菩薩レベル、仏クラスに優しすぎて、あなたもきっと政志に一発喝を入れたくなるはずです。しかし、その拳をグッと堪えてしばらくご覧ください。東日本大震災の被災者の写真をめぐる物語の中で政志の心の奥深さ、真の優しさに触れることができるはずです。ラストには、笑いあり、涙ありの感動があなたを待ち受けているはずです!
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